ナイジェリア-フランス現地観戦記【U-17世界選手権】 [2007韓国・U-17世界選手権]
日本-ハイチの前にしっかり、ナイジェリア-フランスも観戦してきました。
二節、三節で当たる強豪同士。しっかりと分析して次の試合に備えておきましょう。
■試合前
14:30会場着。暑すぎ...。
アップを開始するフランスの面々。いや金網邪魔過ぎ。
選手入場。
キックオフ直前。中途半端な位置のナイジェリアの円陣が気になる...。
#以降、あまりの暑さに写真撮る元気無し...。
■前半
やや慎重なフランスに対し、最初から強気のナイジェリア。前半15分に右サイドを崩し#9CHRISANTUS Macauleyが先制ゴールを決め、1-0。
フランス反撃に出て、何度かチャンスを作りかけるが、ゴール前でやや呼吸が合わず決定機までには至らず。
ナイジェリアペースのまま試合は進み前半終了。
■スタンドでは
試合開始直後から僕の背後をピタリとマークする、地元の小さな女の子の執拗なチャージに苦しむ。
手に持った細長い空気入れた棒で背中を突かれ、時には僕の席の背もたれに足を投げ出し完全なバックチャージ。警告どころかファールにもならない。
こ れ が 反 日 か 。 こ れ が ア ウ ェ ー な の か 。
のんびり観戦? いや自分の甘さにトコトン腹が立つ。これが世界で戦うということなのだ。
ピッチ内同様、スタンドにも戦いがあるんだよ!
ハーフタイムで席を移動するという手もあったが、それは自ら負けを認める様なもの。それだけはできない。
『こっちにはバンテリンあるんだヨ』誰かの声が聞こえた気がした。
後半も執拗なチャージは続く。棒での攻撃は遂に頭部まで及ぶ。国内の基準では一発レッドだろう。しかしここは日本の基準は通用しないのだ。
そして僕は最後まで耐え切った...。
■後半
フランス一人選手を交代。ナイジェリアがペースを落としたのもあり、ややペースを握る。
後半6分、フランス#19SAIVET Henriが左サイドから蹴ったFKをゴール前でフランスの選手がうまくスルーしてGKのタイミングを外し、同点に追いつく。
追いつかれたナイジェリア、再度ペースを上げるもフランスも粘り一進一退が続く。
後半19分、ナイジェリアのFKのこぼれ玉を#10IBRAHIM Rabiuがうまく合わせて2-1とする。
#GKの前でナイジェリアの選手に当たったオフサイドにも見えるけど...。
ナイジェリア、念願の追加点に歓喜の輪ができる。そしてその輪が解けると#3の選手が倒れこんでいる。喜び過ぎ? 違う、これはアレだ。
ア フ リ カ ン ・ ブ ラ ッ ク ・ マ ジ ッ ク だよ!
一点を得る替わりに選手一人を生贄に捧げるという...17歳にして黒魔術を使いこなすとはナイジェリアおそるべし。優勝候補に挙げられるのも納得するしかない。
何とか強い精神力でピッチに戻るが、その後次々とナイジェリアの選手達は倒れていく。これが黒魔術の副作用なのか...。
主審は冷静に対応し、担架を呼び選手を外に出す。不思議なことに接触プレイの度に倒れていた選手達も一人が外に出ている時間では誰も倒れない。
何て正確な黒魔術なんだ...。
我々日本人は多いに恐怖心を感じ、あれだけの暑さの中寒気を感じた...。こんな相手と試合するのか...。もしや柿谷の怪我も黒魔術?
何とか頑張ったが、遂にピッチを後にするIBRAHIM Rabiu。
そしてロスタイムは5分。黒魔術最大の副作用だ。その5分をうまく凌ぎ、2-1でナイジェリア勝利。
試合後の円陣も珍しいけど、何だその中途半端な位置は? もしや次の試合への?
■彼の名はMr.アップ
フランスの情報も。
我々の目を引いたのは、後半開始しばらくしてアップを開始したフランス#15ACAPANDIE Vincent。
フランスが追いつき、ナイジェリアに突き放されてもベンチから声はかからない。延々と30分近くタッチライン沿いを無心にアップしている。
アップの指示を監督が忘れたのでは
そんな憶測もあったが、そんなことある訳ない。もしや監督が大事に取っておいた最後の一個のプリンを勝手に食べたのがばれたか...という考えもよぎったが真相は闇の中だ。
これだけ暑いと、アップも要らないのでは? という声もあがったが、そんなことは無い。何事にも入念な準備というものは必要だ。それでも反論のある方は、伴宙太が逆立ちを続けて大リーグボール三号を打った故事を思い出して欲しい。
そして遂にその時は訪れる。後半41分フランス#15ACAPANDIE Vincent投入。
頼むぞ、アップ!
行け! アップの成果を見せろ!
暖かい声援が(日本語で)飛ぶ。
交代早々、左サイドで切れのある動きを見せ、ゴール前にいいクロスを供給。
いいよーアップ効いてるよー
暖かい(略)
入念なアップの甲斐あってか、その後も何度か左サイドで精力的に動くが、既に前線の選手の動きが落ちており、残念ながら同点ゴールを演出することはできなかった。もう少し投入が早ければ...アレ?
ええっと。分析は?
minejaさんも、ピッチ外で戦っていたんですねw
しっかりと、アウェーの洗礼も受けていたようでw
気温も試合も熱かったようですが、良い試合が見れたのでは?
「怪物」になりそうな選手はいましたか?w
by (2007-08-23 00:24)
おもしろく読ませていただきました…
地元の小さな女の子の反日感情って。
暑さにあいまって、単に、盛り上がって観ていただけかも、と…
アフリカ大会、楽しみですね。若い選手たちの未来に幸あれ…。
また来ます。
by FC Barcelona Tickets (うきうき) (2007-08-23 03:11)
ナイジェリアの身体能力はすごい! という他有りません。
あのナイジャリアをスタジアムで見ることができるとは...Envyです。
by えどもん (2007-08-23 13:20)
>らんまるさん
nice!ありがとうございました。
“オコチャの再来”と呼ばれている(らしい)、10番のRabiuは皆で注目していましたが、やはり素晴らしいプレイを見せてくれました。
(オコチャとは大分プレイの質が違っていましたが)
個人的には#7OSANGA Kingのクネクネドリブルと#18RAFEAL Ademolaの左サイドでの絶妙なバランス取りが印象に残っています。
#あ、フランスではMr.アップ(背番号15)
by mineja (2007-08-23 20:24)
>FC Barcelona Tic..さん
コメントありがとうございます。
キックオフが16:00でホントに暑かったです。
周りはタダ券で入った地元の親子が多かったのですが、ナカナカ集中を維持するのが大変でした。
by mineja (2007-08-23 20:28)
>えどもんさん
nice!ありがとうございます。
この試合は暑さのせいもあって、適度の流す時間もありナイジェリアもそれほど凄みは感じませんでした。が、20:00キックオフの日本との試合は全開でしたね。
#で、何で長袖だったのか...。
by mineja (2007-08-23 20:30)